

1月18日(土)から26日(日)まで、東京を拠点とするペインターの山瀬まゆみと、デンマーク・コペンハーゲ ンを拠点とするアーティストの堀田紫による二人展「あわい AWAI」を、東京・渋谷の(PLACE) by method にて 開催いたします。
山瀬は、抽象的なペインティングを通じて、リアリティと目に見えないファンタジーや想像という相反する要素 の関係性を探求しています。鮮やかな色彩とユニークなフォルムが織りなすその作品は、動的で内包されたリズ ムによって見る者を引き込みます。色と形が生む調和と、躍動感のある筆致による表現は、自由なエネルギーを 放ちながら、身体としてのリアリティと内面に広がる想像の世界が交わる生き生きとした瞬間を生み出し、目に は見えないけれど確かにあるものを問いかけてきます。
堀田は、生物的な形状や自然界からインスピレーションを得た彫刻を制作しています。古代から使用されている 炻器粘土(Stoneware)を用いて、素材そのものの持つ質感や色を引き出しています。滑らかな曲線と独特の フォルムが融合した彼女の作品は、どこか生物的でありながらも抽象的で、自然界の生命や物質的な存在を超え た感覚を呼び起こします。硬質な陶という素材を用いながら、ぷっくりとした柔らかな膨らみを感じさせるフォ ルムは、静的でありながらも成長や変化の可能性を秘めているようです。その独自の存在感は、静と動の間で揺 らぎながら、見る者に新たな想像の広がりを促します。
異なるメディアを扱う二人の作品は、それぞれの世界を築き上げながら、曖昧な境界線 ―「あわい」という言葉 が象徴する空間で交わり合います。本展を通して、山瀬と堀田が作品に込めた「目には見えないもの」への眼差 しを、ぜひご堪能ください。